酢酸菌は花粉症症状を改善

酢酸菌は花粉症症状を改善
アレルギー症状花粉症

酢酸菌を4週間摂取すると
花粉症の症状が軽くなる

鼻づまりで息がしづらくなったり、口が乾いて眠れなかったりと、花粉症の症状はとてもつらいものです。しかし近年の研究で、酢酸菌を継続的に摂取することで、こうした花粉症の症状が軽減できることが明らかになってきました。

下のグラフが示すように、花粉症の人を対象にした試験で、花粉が飛び始める前から酢酸菌を4週間継続して摂取したところ、花粉が存在する環境でも鼻づまりの不快感が抑えられることがわかりました。また、別の試験では、酢酸菌を摂取することで、花粉がある環境において鼻をかく回数が30分間で29回も減少する効果も確認されており、その結果は下の右のグラフに示されています。

酢酸菌は食物由来であるため、眠気を引き起こすような副作用もなく、安心して摂取できるのも特徴です。一時的な症状緩和ではなく、アレルギー体質そのものに働きかけるという点でも、酢酸菌は花粉症対策として注目されています。

酢酸菌を
摂ると

花粉がある時の
鼻づまりの不快感抑制

花粉がある時の鼻づまりの不快感を抑制
花粉飛散前から試験実施
*p<0.05
対象:花粉症者
未摂取36名、摂取37名(1日の摂取量:30mg)
上條ら、酢酸菌(Gluconacetobacter hansenii GK-1)はスギ花粉による鼻の不快感を軽減する-無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験-,2019を一部改編

酢酸菌を
摂ると

花粉がある時の
鼻かき回数減少

花粉がある時の鼻かき回数が減少

図中のポイントとバーは平均値とSEMを示す。

花粉がある状態でmiceで試験実施(2018年5-7月)
*p<0.05
30mg/kg/day, Day44
Inagawa,H, et al, Pollen Allergy Suppression Effect by the Oral Administration of Acetic Acid Bacteria
(Gluconacetobacter hansenii).,2019を一部改編
キユーピー株式会社 奥山洋平
この記事を監修してくれたのは…

キユーピー株式会社
奥山洋平

2001年東京大学大学院 農学生命科学研究科 修士課程修了。
キユーピー株式会社入社後、研究所を中心に、経営企画部、マーケティング部、知的財産部を経て現職(免疫・認知プロジェクト 次長)。2012年社内ビジネスコンペでのテーマ選出を契機に、酢酸菌事業化プロジェクトのリーダーに従事。