キユーピーが酢酸菌を
研究する理由
キユーピーと酢酸菌の深い関係
キユーピーが酢酸菌の研究に取り組む背景には、自社製品に深く関わる「お酢」の存在があります。酢酸菌は、アルコールを発酵させてお酢をつくる際に欠かせない菌です。そして、お酢はマヨネーズを作る上で、卵と並んで重要な原料の一つです。
また、お酢はマヨネーズの味わいを大きく左右することから、安定した品質のお酢を確保するため、キユーピーは1966年から自社グループでお酢の製造を開始しました。現在では、グループ内の醸造会社が日本国内でシェア第2位(※)を誇るまでに成長しており、キユーピーと酢酸菌との関わりは長く深いものになっています。
酢酸菌にアレルギー症状の
改善効果を発見
長年のお酢の製造と品質研究を通じて、お酢がどのように健康に役立つかという観点から、キユーピーは50年以上にわたってさまざまな研究に取り組んできました。現在も、研究所「仙川キユーポート」を拠点に研究が続けられています。
その過程で近年明らかになったのが、お酢の製造過程で欠かせない「酢酸菌」そのものに、アレルギー改善効果があるということです。ただし、市販されている一般的なお酢には、製造過程で取り除かれているため、酢酸菌はほとんど含まれていません。つまり、お酢を飲むだけでは、花粉症やアトピー性皮膚炎などに対する酢酸菌のアレルギー改善効果を十分に得ることは難しいのです。
そこで注目されているのが、サプリメントで効率よく酢酸菌を摂取する方法です。キユーピーでは、日々の生活に手軽に取り入れられる酢酸菌配合製品の開発を進めています。
(※)2019年現在
キユーピー醸造による
お酢醸造の歴史は50年以上
健康を支えるお酢を食卓に
届け続けるキユーピーグループ

キユーピー株式会社
奥山洋平
キユーピー株式会社入社後、研究所を中心に、経営企画部、マーケティング部、知的財産部を経て現職(免疫・認知プロジェクト 次長)。2012年社内ビジネスコンペでのテーマ選出を契機に、酢酸菌事業化プロジェクトのリーダーに従事。

