酢酸菌を効果的に摂る方法

酢酸菌を効果的に摂る方法
アレルギー症状花粉症鼻水・くしゃみ

お酢を飲んでも
酢酸菌を摂取できない?

酢酸菌はお酢の製造過程で欠かせない菌であり、アルコールを発酵させてお酢へと変える工程で活躍します。しかし、発酵を終えると酢酸菌は液体中に浮遊し、お酢を濁らせる原因となるため、商品化の段階でろ過され、取り除かれてしまいます。そのため、市販されているお酢には酢酸菌はほとんど含まれておらず、いくらお酢を飲んでも、アレルギー改善に効果が期待できるほどの酢酸菌を摂取することはできません。

一部の例外として、鹿児島の壷造り黒酢や、25年熟成させたバルサミコ酢などには微量の酢酸菌が含まれています。しかし、アレルギー改善に必要とされる酢酸菌を約400億個摂るには、25年熟成のバルサミコ酢を毎日、コップ約2000杯分にあたる40ℓ(※)も飲まなければならず、現実的ではありません。

また、少量を長期間かけて飲み続けて体内に蓄積するという方法も効果的ではありません。酢酸菌は胃酸に強く、腸内細胞の8割が集まる腸にまで生きたまま届きますが、腸内で増殖することはありません。さらに、人の腸の消化時間はおよそ5〜8時間と短いため、摂取した酢酸菌はすぐに体外に排出されてしまいます。それゆえ、アレルギーの改善のためには、毎日新しい酢酸菌を継続的に摂取する必要があるのです。

アレルギー改善に必要な酢酸菌は1日400億個​

効率的な酢酸菌の摂取には
サプリメントが有効

このような理由から、アレルギー改善に必要な1日400億個の酢酸菌を毎日お酢から摂るのは、実際にはほぼ不可能です。そこで注目されているのが、サプリメントや濃縮食品、飲料などから効率よく酢酸菌を摂取する方法です。

独自技術によって酢酸菌の大量生産に世界で初めて成功したキユーピーでは、サプリメントや濃縮食品、飲料などを通じて安定的に酢酸菌を摂取できる製品を開発しています。酢酸菌を継続的に摂ることで、花粉症はもちろん、ホコリやハウスダストによる鼻グズ、アトピー性皮膚炎など、さまざまなアレルギー症状の改善が期待できます。キユーピーでは酢酸菌の研究によって発見された役立つ情報を発信もしています。酢酸菌に関する詳しい情報を知りたい方は、ぜひ「酢酸菌 サプリメント」で検索してみてください。

(※)自社測定データ

キユーピー株式会社 奥山洋平
この記事を監修してくれたのは…

キユーピー株式会社
奥山洋平

2001年東京大学大学院 農学生命科学研究科 修士課程修了。
キユーピー株式会社入社後、研究所を中心に、経営企画部、マーケティング部、知的財産部を経て現職(免疫・認知プロジェクト 次長)。2012年社内ビジネスコンペでのテーマ選出を契機に、酢酸菌事業化プロジェクトのリーダーに従事。