体内ヒアルロン酸の減少による、
肌のたるみや見た目年齢の変化

体内ヒアルロン酸の減少による、肌のたるみや見た目年齢の変化
  • 公開日:2026年10月29日
  • 最終更新日:2026年10月29日

ヒアルロン酸の抜群の
保水力と分子構造の仕組み

抜群の保水力を持つヒアルロン酸。ヒアルロン酸は、糖の仲間である「N-アセチルグルコサミン」と「グルクロン酸」という2つの成分が、一列に並んで結合してできています。私たちの体の中では、この2つの糖が数万個も結合して、まるで「くさり」のような行列をつくっているのです。

ヒアルロン酸の保水力を表した水滴のイラスト

この長く連なった「くさり」のようなユニークな分子構造が、ヒアルロン酸の高い保水力の秘密です。長いくさりが「網」のように複雑に絡み合い、水分を抱え込んで離しません。その力は、わずか1gで2〜6リットルの水分を蓄えられると言われています。

ヒアルロン酸の分子構造の図

肌のうるおいやハリを支える
ヒアルロン酸やコラーゲン

ヒアルロン酸は肌の奥にある「真皮」に多く存在し、コラーゲンとともに肌のうるおいやハリを支えています。ヒアルロン酸は肌のうるおいやふっくら感を支えるクッションとなり、コラーゲンは肌のハリを支える柱として、それぞれ大切な役割を担っています。

理想的な肌と加齢による変化が目立つ肌を比較した断面図

しかし、これらの成分は加齢によって減少することが知られています。理想的な肌と比べてヒアルロン酸やコラーゲンが不足した肌は、肌の支えを失うことでシワやたるみが生じやすくなり、しぼみ肌となってしまうのです。

大人世代から減少し始める
体内ヒアルロン酸は

10代の4分の1にまで減少

加齢によって減少してしまうというヒアルロン酸。一体いつごろからどれくらい減ってしまうのでしょうか。

研究データによると、体内のヒアルロン酸は40代後半から減少し始め、70代の大人の皮膚に含まれるヒアルロン酸は10代の頃と比べ、4分の1にまでなってしまいます(※)。

年齢とともに肌のヒアルロン酸量が減少することを示したグラフ

↑年齢とともに減少する体内ヒアルロン酸量

ヒアルロン酸は本来、肌の内側でコラーゲンが作る骨組みの間をクッションのように埋めて内側から支える役割を担っています。しかし、加齢によって体内のヒアルロン酸の数が減ってしまうと、隙間を埋めるクッションが不足し、肌の骨組みそのものがゆらぐ原因となってしまうのです。

体内のヒアルロン酸が肌の骨組みを内側から支える様子のイラスト
加齢でヒアルロン酸が減り、肌の骨組みがゆらぐ様子のイラスト

そのため、大人世代の年齢に達したら、ヒアルロン酸は意識的に補うのがおすすめです。スキンケアで表面からお手入れすると同時に、毎日の食事やサプリメントなどで食べたり飲んだりして、体の内側からもたっぷり補うと良いでしょう。

肌のたるみやハリ不足は
ヒアルロン酸の不足が原因

年齢を重ねるにつれ、以前に比べて肌がたるんだりハリが不足したり、なんだかしぼんできた、と感じたことはないでしょうか? その原因の1つが、まさにこのヒアルロン酸の不足です。

ヒアルロン酸は、肌の奥で水分をたっぷり蓄え、コラーゲンの隙間を満たすことで乾燥を防ぎ、ハリや弾力性をキープしています。ヒアルロン酸が不足することで、肌の水分保持力が低下し、たるみやハリ不足へとつながってしまうのです。

ヒアルロン酸とコラーゲンが満ちた健康的な肌の断面図
ヒアルロン酸とコラーゲンが減って保水力が低下した肌の断面図

活性酸素による肌ダメージと
ヒアルロン酸の防御作用

体内のヒアルロン酸が肌の骨組みを内側から支える様子のイラスト

ヒアルロン酸の減少は、肌の水分保持力が減少するだけではなく、「活性酸素」による肌ダメージも加速させます。

紫外線やストレスなどで発生する活性酸素は、肌の土台であるコラーゲンそのものを傷つけ、肌に深刻なダメージを与える性質があります。

ヒアルロン酸が肌の骨組みのすき間を埋めて活性酸素からガードする様子のイラスト

ここでカギを握るのが、肌に蓄えられているヒアルロン酸の量です。肌にヒアルロン酸がたっぷりと満たされていると、活性酸素はまずヒアルロン酸の「くさり」を切るために消費されます。その結果、活性酸素の働きが弱まり、コラーゲンにまでダメージが及ぶ前にその多くが消失するため、しぼみ肌の原因となる肌組織の損傷を防ぐことができるのです。

ヒアルロン酸が活性酸素を弱め、肌の骨組みを守る様子のイラスト

顔の見た目年齢に影響を与える
大人の肌トラブル

このように、ヒアルロン酸の減少などによって肌の「基礎力」が低下すると、顔の見た目年齢の印象を大きく左右する、たるみやハリ不足といった、大人の肌トラブルが一気に表面化してきます。

肌の基礎力が低下すると、水分をキープできなくなる「うるおい不足」や、土台が支えきれなくなる「ハリ・弾力不足」が同時に発生。さらに、乾燥による「肌荒れ」や「小ジワ」といった加齢のサインが現れるスピードが加速していきます。

角質層に起こる肌荒れや乾燥小ジワなどの肌トラブルを示した断面図

つまり、肌そのもののコンディションが乱れた状態を放置すると、顔全体の老け見えやしぼみ感が一気に進んでしまうのです。健康的な肌と若々しい印象を保つためにも、肌の土台となるヒアルロン酸を体の内外から補って、肌の基礎力をしっかり整えていきましょう。

<脚注>
(※)出典:Longas MO et al, Evidence for Structural Changes in Dermatan Sulfate and Hyaluronic Acid with Aging. Carbohydrate Research. 1987, 159: 127-136.

松岡亮輔
この記事を監修してくれたのは…

キユーピー株式会社 研究開発本部
松岡亮輔

博士(農学)。1999年、キユーピー株式会社研究所入社。自社素材(酢酸菌、卵黄コリンなど)の機能性表示食品届出および用途拡大に向けた研究に従事。

ヒアルロン酸の分野では、ヒト試験をはじめ、学術業務などを担当。

中国・東南アジアのアカデミアと連携し、現地でのサラダ文化定着に向けた研究・啓発。サラダ・タマゴ・油脂の健康価値探索と啓発。

※監修の情報は、掲載時点のものです

※掲載している情報は、記事公開時点のものです

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