ヒアルロン酸の特徴と
美容としての
取り入れ方
ヒアルロン酸のすぐれた保水力と
クッション性
美容成分としておなじみのヒアルロン酸ですが、私たちの体の中にあるヒアルロン酸は、なんとその半分が「皮膚」に存在しています。そんなヒアルロン酸の特徴は、1gで2〜6リットルもの水分を蓄えられるともいわれているバツグンの「保水力」にあります。

皮膚の深い部分(真皮)では、タンパク質の一種であるコラーゲンがベッドでいうとスプリングのように網目状の骨組みとなってハリや弾力を支えていますが、ヒアルロン酸はそのすき間をたっぷりの水分で満たす「クッション」のような存在。たとえコラーゲンが十分にあっても、ヒアルロン酸が不足して水分を蓄えられなくなると、肌のハリや潤いは失われてしまいます。
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さらに、ヒアルロン酸を水に溶かすと生まれる「高い粘性(粘り気)」も大きな特徴です。この粘り気が膝などの関節の中でクッションや潤滑剤の役割を果たし、スムーズな動きをサポートしています。
ヒアルロン酸で美容をサポートする
3つの方法
その優れた機能から医薬品・化粧品・食品など、さまざまな用途に利用されているヒアルロン酸。特に肌に良いとされていることから、美容目的でも数多く活用されています。ここでは、美容をサポートする代表的な3つの方法とその特徴を見ていきましょう。
美容医療で取り入れるヒアルロン酸
医療機関では、高度な技術で精製されたヒアルロン酸の肌注入が行われます。深いしわを物理的に押し上げたり、鼻や顎の形を整えたりとボリュームを形成する「フィラー」のほか、近年は「スキンブースター」と呼ばれる、肌全体の保水力を高めてハリを改善する手法も人気です。ダイレクトに働きかける即効性が最大の魅力ですが、効果の維持には定期的な通院が必要なことや、一時的な腫れのリスクも考慮し、医師と相談しながら取り入れたい特別なケアです。

スキンケアとして塗るヒアルロン酸
化粧水や美容液として肌の表面から補う方法は、最も手軽に毎日の習慣に取り入れられるのが大きなメリットです。ヒアルロン酸は分子量の大きさによって肌への浸透力が変わります。高分子のヒアルロン酸は、肌の表面にとどまり潤いを与えて乾燥を防ぐという保湿ケアを叶え、低分子のヒアルロン酸は、肌の角質層まで浸透して潤いを肌の奥まで届けます。さらに、肌の細胞に働きかけたり、より肌に密着しやすくするなど、各企業が機能性を持たせたヒアルロン酸を開発しており、ヒアルロン酸の可能性がますます広がっています。

インナーケアとして飲む・食べる
ヒアルロン酸
食品や飲料、サプリメントなどで経口摂取し、内側からヒアルロン酸を補う方法です。これまでの研究で、ヒアルロン酸が、皮膚の内側のヒアルロン酸を作る線維芽細胞に直接働きかけることが分かってきました。実は、経口摂取した高分子のヒアルロン酸は、胃や小腸では分解も吸収もされず、そのまま大腸まで運ばれます。そこで大腸の腸内細菌によって低分子のサイズへと分解されることによって、初めて体内に吸収されるのです。美容医療で取り入れるヒアルロン酸のような即効性はありませんが、毎日コツコツと続けることで、肌そのものが持つ水分保持力が向上するのを実感しやすくなります。肌だけでなく、膝などの全身ケアを同時に行えるのも、インナーケアならではのうれしいポイントです。肌だけでなく、膝などの全身ケアを同時に行えるのも、インナーケアならではのうれしいポイントです。

キユーピー株式会社 研究開発本部
松岡亮輔
博士(農学)。1999年、キユーピー株式会社研究所入社。自社素材(酢酸菌、卵黄コリンなど)の機能性表示食品届出および用途拡大に向けた研究に従事。
ヒアルロン酸の分野では、ヒト試験をはじめ、学術業務などを担当。
中国・東南アジアのアカデミアと連携し、現地でのサラダ文化定着に向けた研究・啓発。サラダ・タマゴ・油脂の健康価値探索と啓発。
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